仙腸関節とは

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仙腸関節とは

仙腸関節とは

仙腸関節とは、背骨の下部にある仙骨が、骨盤の左右の腸骨と組み合わさってできている関節です。仙骨の「仙」と腸骨の「腸」の頭文字をとって仙腸関節と名付けられました。
仙腸関節は、上半身の体重を支えているため、いくつもの頑丈な靭帯によって包まれ、補強されています。仙骨と腸骨の接触面は、線維軟骨でおおわれています。通常、仙腸関節の包内運動は2~3㎜とわずかです。
仙腸関節は、人間が立ち上がって2本足歩行をする前、4本足で歩いていた時には、両足の運びとともに大きく動いていたと推測されています。人類が立ち上がって歩くようになった為、仙腸関節の役割がもっぱら上半身の体重を支える事になり、現在のように仙腸関節の可動範囲が少なくなったと考えられます。
仙腸関節は、長い間動かない不動関節だと思われており、その機能や関節の動きについての研究はほとんどされず、仙腸関節の役割は謎に包まれていました。しかし、博田節夫先生が、1970年に発表したマックコーネルたちの学説をもとにして、臨床と理論の両面から仙腸関節の機能と関節包内運動の動きを研究、AKA-博田法を開発したことで、これまで未知の関節であった仙腸関節の役割がわかってきました。
特に、仙腸関節の機能障害により引き起こされる痛みやしびれに関しては、昨今特に注目されてきている領域であり、世界中で様々な研究が始まってきているところです。