望クリニックでの考え方
皆さんの中にはこのような方はいらっしゃいませんか?
- 肘の痛みでスポーツができない。
- 慢性的な肘の痛みに悩んでいる。
- 一度治った肘の痛みがスポーツの再開に
伴い再発した。
一般にスポーツにおける肘の痛みは使い過ぎによるものが多いとされ、安静やフォームの矯正等が治療となります。これは、痛みの原因は肘自体に問題があると考えるためです。
当院の考え方は、一般的な整形外科とは大きく異なります。
肘の痛みの本当の原因は仙腸関節の機能障害であることが多いのです。仙腸関節の機能障害は体の様々な部位(特に体で負担がかかっている部位)に痛み等の様々な症状を引き起こします。
肘痛も同様で、その多くはスポーツや日常生活動作により肘に負担が加わり起こるようです。なかには肘だけでなく腰痛や肩こり、腕の痛み等を伴うこともあります。
AKA-博田法により痛みが軽減すれば、仙腸関節の機能障害が関係していると考えます。治療中、痛い肘にはほとんど触れません。一般的には肘の痛みは肘自体に問題があると考える為、肘に触れることなく痛みが消えると患者さんは不思議そうにされます。しかし、この現象こそが仙腸関節が肘の痛みの根本の原因と考える根拠です。また、肘の痛みを治すためにAKA-博田法を受けると、他の部位の痛みやシビレも良くなることがあります。この場合、それらの症状も仙腸関節の機能障害が原因です。
仙腸関節の機能障害が痛みの原因であれば、内服薬や注射などは対症療法に留まります。痛み根本から治すにはAKA-博田法が必要です。
一般的な治療を行ってもなかなか良くならない方は、仙腸関節の機能障害が本当の原因である可能性があります。一度AKA-博田法を受けてみてはいかがでしょうか。
症例
S37年 女性
来院までの経過
看護師として働きながら、趣味で月に1,2回程度テニスをしていた。H22年にテニスをした後、右肘に違和感が出現。翌日、肘に違和感を感じたが患者さんの移動等の力仕事はしていた。違和感が徐々に痛みに変わり、しまいには激痛で肘を動かせなくなってしまった。
自分の勤務している病院に受診し、肘に痛み止めの注射をして、内服薬・湿布を処方された。注射により一時的に激痛はやわらいだが、翌日には激痛が再発した。その後も注射や痛み止めの内服、湿布等の治療をしたが、なかなか良くならないためH22年の6月に当院にご来院。
他院での診断 | 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)、「使い過ぎだ」と言われた。 |
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他院での治療 | 安静、注射、鎮痛薬等の薬物療法。 |
来院時の症状 | 右肘痛、腰痛、両肩こり 安静にしていれば痛みはそれほどでもないが、痛みのため右肘はあまり動かせず物をつかむ時にも痛む。看護師という仕事柄か慢性的な腰痛や肩こりもある。 |
自覚症状の経過
AKA-博田法初回 | 右肘の痛みは大分軽くなりました。動かせますし、物もつかめます。 |
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3回目 | 初めての治療の後、肘の痛みは大分ひきました。その後2週間位は良かったのですが、仕事で無理をしたら肘の痛みが再発しました。 |
5回目 | 仕事で無理をすると肘の痛みは出ますが、激痛にはなりませんし仕事はできます。元々あった、腰痛や肩こりも良くなっているようです。 |
現在 | 看護師という仕事柄、無理をすると痛むことがある為、月に1回程度 AKA-博田法を行っている。仕事中に強く痛むこともなく、趣味のテニスも再開されている。 |
望クリニックでの診断
仙腸関節の機能障害による右肘痛
考察
AKA-博田法で症状の改善がみられた事から、肘の痛みは仙腸関節を主とした関節の機能障害が本当の原因であったと考えられます。元々、慢性的に腰痛や肩こりがあった事から、肘が痛くなる前から仙腸関節は機能障害を起こしていたと考えられます。
仙腸関節の機能障害は体中のどこにでも(特に負担がかかっている部位)痛み等の症状を起こします。この方の場合は、看護師の仕事で負担がかかっていた腰や肩、テニスで負担がかかった肘が痛くなったと考えられます。
仙腸関節の機能障害による症状に対し、注射や鎮痛薬等の一般的な治療は一時的な効果に留まり、根本的に良くならないことが多いようです。
この方のように一般的な整形外科の治療でなかなか良くならない方は仙腸関節の機能障害が原因となっている可能性があります。一定期間AKA-博田法を受けてみるといいでしょう。